Business Central
プロジェクト管理
Dynamics 365 Business Centralのプロジェクト管理機能は、プロジェクト計画(実行予算)の策定から原価・工数管理、仕掛計上とその取り崩しまでをトータルにサポートします。会計、販売管理、在庫管理、生産管理などのモジュールと連携することで原価・在庫・工数を正確かつリアルタイムに管理することができます。
プロジェクト管理モジュールの位置づけ
Dynamics 365 Business Central のプロジェクト管理モジュールは、以下のオレンジ色部分をカバーしています。
個別原価計算を実現
Business Centralではプロジェクトは“JOBマスター”として管理されます。後述の実行予算・計画も含めて、過去の類似プロジェクトから内容をコピーして編集できるため、効率的なマスタ登録が行えます。また、ステータスによって原価計上の可否などが自動制御されるため、誤ったプロジェクトへのデータ投入を防くことができ内部統制の強化にもつながります。
詳細な実行予算/計画の立案が可能
プロジェクトの実行計画・実行予算は「ジョブタスク」「ジョブ計画」として詳細に登録できます。実施時期や内容に加え、必要リソースや品目・経費を明細レベルで登録でき精緻な計画立案・コスト試算が可能です。
プロジェクト計画ガントチャート
オプションのガントチャート機能を活用することで、視覚的にプロジェクト計画の立案や共有を行うことができます。リソースの負荷状況を見ながらドラッグ&ドロップで計画を策定することが可能です。
最適なリソース割当を支援
プロジェクトの遂行に必要な「人」や「機械」をリソースとして登録することで、労務費等の計算やリソースの割当状況の管理を行うことができます。見積・計画段階からリソース計画の管理が行えるため、過剰アサインを防ぐことができます。
リソース計画ガントチャート
オプションのガントチャート機能を活用することで、視覚的にリソース計画の調整を行うことができます。リソースの負荷状況を見ながらドラッグ&ドロップで計画を策定することも可能です。
工数の収集と労務費計算を自動化
“週報”イメージで入力できる「タイムシート」を活用することで、プロジェクト別の実績工数の収集と労務費の自動計算が行えます。タイムシートをBC内で管理することにより仕掛勘定の計算根拠を明確にし、監査などにおいて会計処理の妥当性を説明することができます。
計画と実績の紐づけが可能
プロジェクトの遂行に際し消費(販売)した物品や、かかったコストは「ジョブ仕訳帳」を用いてその原価をプロジェクトに賦課することができます。実際の消費量や金額を手入力するほか、ジョブ計画ラインからの転送も可能です。
工事進行基準にも対応
プロジェクトの進捗状況はリアルタイムで管理可能です。また、未成プロジェクトの仕掛金額は任意のタイミングで集計でき、仕訳を作成する前に内容のチェックが行えます。毎月必ず洗替で仕訳が起こるため、実行予算の修正にも自動で対応できます。
分割/前受など柔軟な請求処理が可能
プロジェクト単位での一括請求はもちろんのこと、処理単位(ジョブタスクライン単位)での請求や、明細レベル(ジョブ計画ライン単位)での請求処理が行えます。役務と物販が混在する設備工事業のような業態においても柔軟な請求処理への対応が可能です。