本業とは全く関係ないのですが、3年に一度やってくるUSCPAのライセンス更新手続きを最近行いましたのでその手順を備忘録として残しておきます。お忙しいUSCPAの皆様にとって何かのご参考になれば。

USCPAライセンス更新の手順

USCPAのライセンス更新はざっくりと以下の手順で行っていきます。

  1. Secure Access Washingtonという認証サイトにアクセスし、MFA(多要素認証)経由でBoA Washingtonのポータルサイト的なところにログインする。
  2. CPE(継続教育研修)の単位をひたすら登録する。
  3. ライセンス更新の申請を行い更新費用を支払う。

Step by Step 備忘録

ここからStep by Stepでワシントン州USCPAライセンス更新の手続きを解説していきます。

まずはSecure Access Washingtonにアクセスし、多段階認証を行います。ジョージ・ワシントン氏の存在感を感じつつ、ログインできたらCPA Online横のAccess Nowをクリックしましょう。

こちらがワシントン州BoAのポータルサイト。Salesforceベースで構築されているっぽく、非常にシンプルで使いやすい。

CPE Trackerを選び、直近3年間のCPEの実績を登録していきます。

Add CPEまたはAdd WA EthicsをクリックしてCPEの実績を登録します。Ethicsの分だけは登録する入口が異なっていますので要注意です。私は30分くらいハマりました。

Add CPEの画面はこんな感じ。

最近(2022年夏ごろ?)、CPEの実績を一括インポートする機能も追加されました。めっちゃ便利。

登録が終わると以下のような画面に。

余談ですが、PowerApps(Dataverse)と違って即時でロールアップ計算がかかるのがよいですね。さすがSalesforce。PowerApps側でも現在MSが力をいれている”PowerFX in Dataverse”的な機能が強化されれば同じことができるようになると思うのですが、現時点では都度ロールアップ計算の関数をJavascriptやPower Automateでキックする必要があります。

ワシントン州では「3年間で120単位、1年ごとに最低20単位のCPEが必要」という規定がありますので、この手の要件を自動判定させるためにはリアルタイムでロールアップ計算させられないとなかなか厳しいです。また、PowerApps + Power Pagesでこのようなポータルサイト的なものを実装する場合、社内で使うアプリ(いわゆるモデル駆動アプリ)と外部公開用のサイトではUIが別々になってしまったりするのですが、Salesforceの場合はこの辺もおそらく同じノリで作りこみができそうなので、その辺も便利そうですね。

CPEの登録が終わったらRenew Licenseのメニューに進みます。

必要事項を入れて次へ次へと進んでいくだけなので、特に難しいポイントはないかと思います。

他の国でライセンスをもっているか的なことを聞かれますのでNoと答えます。

改めて、正しくCPEを実施したのかを聞かれます。CPEトラッカーで入力した内容のサマリが表示されてくるのは作りが細かいですね。

普段お前は会計士としての実務をやっているのか的な質問。私はNoです。すみません。。

犯罪歴等についても聞かれます。正直に答えましょう。

これで申請完了です。

申請した瞬間に承認されたのですが大丈夫なのでしょうか・・。

おそらくこの辺は会計監査的な発想で、全件を人が承認するのではなく、後から一定数をサンプリングして監査する方針なのだと思います。とても合理的ですね。知らんけど。

まとめ

ということで、3年後に迷わないように備忘録を残す意味合いで記事化してみました。やはりSalesforceベースで作られていることもあり、UIが非常にシンプルでわかりやすい。

日本でも行政DXだ!とか国主導で騒いでいる間に、このようなフロント側の仕組みだけでもどんどん変えてくれると嬉しいなと思います。e-Taxの確定申告書作成コーナーなんかは年々使いやすくなってきていてデジタル庁は本当にすごいのですが、国税でも所得税以外の税目であったり、eLTaxやe-Govなんかは・・・と感じることがあります。例えば、入力フォームで正しくバリデーションがかかるという、本当にただそれだけの改修でどれだけ多くの人の工数を減らすことができるのか・・って改めて思ってしまいました。(上から目線)

Published On: 3月 4th, 2023 / Categories: Non-Technical / Tags: , , , /

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